エコジオ工法を市場で実用化するために、エコジオアタッチメントや施工手順に関する技術開発から、全国各地での地盤改良効果の検証に至るまで、三重大学(酒井俊典 理事・副学長)と共同研究を行い、その成果を学会で発表しています。
三重大学 酒井俊典 理事・副学長
エコジオ工法は、自然材料である砕石を用いる環境に配慮した工法です。砕石は劣化しにくく長期的に強さを保つことが出来る材料で、昔から地盤の支持力を高めるため、いろいろな施設の基礎などに利用されてきています。
また、砕石は排水性が良く、地震時の液状化や盛土の排水などの対策にも利用することが可能です。
エコジオ工法は狭小地での施工が可能な小型機へ装着することを目的に開発を進め、小型機での施工でも、地盤の支持力や排水性の効果を発揮するのに不可欠な砕石改良体へ土砂などの混入がなく施工時に砕石の連続性が保たれているか、あるいは砕石の持つ種々の地盤改良効果が適切に発揮できているかなど、さまざまな角度から確認・検証を行ってきました。
大型平板載荷試験
砕石の地盤改良効果や支持力メカニズムなどを、全国各地の地盤で実施した載荷試験で確認・検証しています。
平板載荷試験では最大2.3m×2.3mの大型の載荷版を使用しています。
また、最大60トンもの荷重で6カ月間の長期にわる載荷を行い、効果の検証をしています。
砕石の連続性を確認
砕石補強体を掘削し、連続性を確認しています。
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深度1.0m地点
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深度2.0m地点
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深度3.0m地点
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深度4.0m地点
砕石の支持力メカニズムの検証
砕石補強体への載荷後に掘削し、砕石補強体と周囲の地盤の変状を検証。
土砂の混入と支持力の関係
土砂が混入した場合の支持力への影響を検証。
砕石補強体に土砂が混入すると支持力が弱くなるため、砕石補強体へは土砂が混入しないことが重要です。
液状化地域での研究開発
より詳細な液状化対策効果を検証するために、東日本大震災で実際に液状化した地域で、地盤の締固め効果、排水効果など液状化対策に関する研究開発を行っています。